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春の萌し

2010年2月25日 /レンジャーの自然情報

東京では、暖かい日が続いていますね。
長い冬越しから眼をさました蝶が、冬枯れの里山で蜜を求めて飛んでいます。

武蔵村山市にあるカタクリ園では、落ち葉の間からカタクリの芽が顔を出していました。

 

20100225katakuri.jpg


 

今年は暖かい日が多く、春の訪れが早いな、と思っていたのですが、

動物や植物の目覚めは遅いような気がします。


これだけ暖かい日が続くと、例年ならヤマアカガエルの産卵が最盛期を迎えているはずですが、今年はまだ、動きがありません。


遅れているのは、カエルの産卵ばかりではありません。
植物の芽生えも遅い様な気がします。

 

「なんでだろう?」

 

湿地や小川には、カエルが産卵するための十分な水はあるし、

山の土もしっかりと水分を蓄えているのに。


思い当たる事といえば、雨。


ここ2週間ほど、雪や冷たい雨は降ったものの、暖かな春の雨は降っていません。

となると、動植物の春の目覚めには、降雨による湿度が影響する、という仮説が成り立っ

たりもしますが、

 

「初春の夜にふる暖かい雨は、春の目覚めを誘う魔法」

 

と考えた方が、楽しいかな。


明日の夜あたり、雨が降ると、春が思いっきり広がるような気がします。

 

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