東京では、暖かい日が続いていますね。
長い冬越しから眼をさました蝶が、冬枯れの里山で蜜を求めて飛んでいます。
武蔵村山市にあるカタクリ園では、落ち葉の間からカタクリの芽が顔を出していました。
今年は暖かい日が多く、春の訪れが早いな、と思っていたのですが、
動物や植物の目覚めは遅いような気がします。
これだけ暖かい日が続くと、例年ならヤマアカガエルの産卵が最盛期を迎えているはずですが、今年はまだ、動きがありません。
遅れているのは、カエルの産卵ばかりではありません。
植物の芽生えも遅い様な気がします。
「なんでだろう?」
湿地や小川には、カエルが産卵するための十分な水はあるし、
山の土もしっかりと水分を蓄えているのに。
思い当たる事といえば、雨。
ここ2週間ほど、雪や冷たい雨は降ったものの、暖かな春の雨は降っていません。
となると、動植物の春の目覚めには、降雨による湿度が影響する、という仮説が成り立っ
たりもしますが、
「初春の夜にふる暖かい雨は、春の目覚めを誘う魔法」
と考えた方が、楽しいかな。
明日の夜あたり、雨が降ると、春が思いっきり広がるような気がします。