キツツキは森にいる、というイメージがあるかもしれません。
しかし、住宅地や街路樹にやってくるものもいます。
コゲラという小型のキツツキです。
コゲラは自分にとって見慣れた野鳥なのですが、
こういった見慣れた野鳥ほど、時折...
「えっ!?」っと驚かされることがあります。
ある日、レンジャーの巡回業務中にコゲラが枝に付いた黄色の物を、一生懸命はがそうとしているのを見かけました。
キツツキは主に枯木にいる昆虫や蟻などを食べます。
...しかし、その黄色の物は虫でもなく実でもありません。
はっきりとは見えませんでしたが、枝に貼りついた菌類の一種の様でした。丁寧にはがしたあとに、飲み込んでいました。
「コゲラは時折、菌類を食べる」という記載のある図鑑を私は見たことがありません。身近な野鳥でも、まだまだ図鑑に載ってないような事が沢山あるということです。
同じような例で、小魚を食べるハクセキレイ、ゴカイを捕らえるモズ、なども私は見たことがあります。
あらためて、身近な自然や生き物をじっくり丁寧に見ることの楽しさ、大切さを感じた一瞬でした。