まったく!
「形ばかりで、中身が伴わないんだから~」
そんな友人の嘆きを聞いていたら、急にタイヤキが食べたくなってしまった。
「よし!行くか」
里山民家から旧青梅街道を西に行ったところに、タイヤキの老舗があります。
ここのタイヤキは、本当に美味い。
皮はパリッと、中にはアンコがびっしりとつまっており、
よくもまあ、ここまで、っというくらいに、尻尾の先までアンが入っている。
また、アンの甘さ加減がたまらない。甘すぎなく、かと言って物足らない甘さではない。
ここまでだと普通の美味しいタイヤキなのだが、さらにこのタイヤキにはもう一つ秘密がある。
アンの塩加減である。甘いアンを食べた後に、舌に残る微妙な塩味。この塩加減が絶妙で、つい、2個目に手が伸びてしまう。
まさに「形よし、中身よし」タイヤキ界のカリスマと言っても良い。
たかがタイヤキ、されどタイヤキ。
細部にまで神経を行き渡らせ、「美味い」の一言を勝ち取るタイヤキ屋の熱意。
NPOの運営にも、公園の管理にも通じるところあり。
メタボを気にしつつも、つい、3つ目に手が伸びてしまうのだった。