ベストを尽くせなかった時ほど、自分に落胆することはありません。
それが特に人の生死にかかわるような状況である場合、その想いは、なおさらです。
野外で活動していると傷病人に出会うことがあります。
軽傷の場合もあれば、何らの理由により、心臓が停止してしまっている人を発見することもあります。
こんな状況下で役に立つのが、応急手当と救命処置技術です。
野外での活動が多いNPO birthでは、職員全員に応急手当と救命処置のトレーニングを行っています。
最近、特に力を入れているのは、AEDを使用した心肺蘇生トレーニングです。
スタッフはもちろんの事、公園ボランティアのみなさんともトレーニングをしています。
AEDのトレーニングは、消防庁や日赤で受けることができます。こうしたトレーニングに加え、birthでは、現場の実情に即したプログラムを開発し、トレーニングを行っています。
トレーナーはbirthのスタッフと、公園ボランティアの高校生です。二人とも、去年、応急手当普及員の資格を取りました。
ここ数年のAEDの普及は目覚ましく、駅や公共施設、スーパーなどに設置してあるのを良く目にします。
市民によるAEDを使った救命も大きな成果を上げています。
しかし、その反面、まだまだAEDの使用率は低く、全体の2.1%に過ぎません。
○野球の練習中、ボールが胸に当たり、心肺停止に陥ってしまった少年。
○交通事故で心肺停止に陥ってしまった子供。
○持病の心臓疾患で倒れてしまったお年寄り。
見過ごせますか?
応急手当ができれば、助けられる命はたくさんあります。
みなさんも是非、AEDが使えるようになって下さい。
そんなに難しいものではありません。
そして、ここぞという時に、人助けができる自分になって下さい。
○救命講習を受けたい人は、
東京救命協会 http://www.teate.jp/teate.htm(他県にもあるはずです)
日本赤十字 http://www.jrc.or.jp/study/index.html
○東京都内で活動されている市民団体やNPO法人の方で関心のある方はNPO birth事務局までご相談下さい。