NPO birth

2024.12.26

持続可能な社会づくりを推進する拠点『green sustainable base』

#CSR
#SDG s
#アーバンネーチャー
#パートナーシップ
#地域連携

一昨年2022年12月より、NPO birthは、新しい活動拠点で事業を開始しました。拠点のコンセプトを「サスティナブル・チャレンジ」と打ち出し、持続可能な社会づくりを推進する拠点として活動を展開しています。

green sustainable base
(NPObirth 西東京オフィス)
場所:東京都西東京市田無町3-10-9

【green sustainable baseの目指すもの】

NPObirthの活動拠点である『green sustainable base』。団体のミッションに掲げた、「自然と人間のよりよい関係」を具現化し、私たちの象徴でもある建物です。私たちが長らく培ってきた環境への知識や関係性を元に、コンセプトの「サスティナブル・チャレンジ」として、具体的に3つのチャレンジを掲げています。

green sustainable base(NPObirth 西東京オフィス)の外観。
  • 居心地の良い、オフィスへのチャレンジ

居心地のよい環境で安心して働くために、スタッフの健康・快適性・安全に焦点を当て、空調、音響、照明設備を整えました。大きな窓から光が差し込み、どの階にいても自然光の中で快適に作業が行えます。効率よく風が入るように計算された窓等、換気機能が充実しており、吸収性壁によるウイルス対策等、健やかな空調を保つことができます。
また、スタッフの幸福度・生産性・創造性を高めるためバイオフィリックデザイン※1を取り入れました。建物横のビオトープ※2やオフィス内の植物、そして各スタッフの出身地域から取り寄せた自然素材で内装を設え、自然度の高いオフィスを実現しています。

どのフロアも自然光が当たる明るい空間。
十分な空調設備を整え、来客やスタッフのホスピタリティに配慮。

※1バイオフィリックデザイン
自然と結びつきたいという人間の本能的な欲求を満たすため、植物や自然光などの自然的な要素を取り入れた空間デザイン。
※2ビオトープ
空間の大きさに関わらず動植物が安定して生息することのできる空間。

国産木材(宮城、岩手、埼玉県西川材、多摩産材ほか)
内壁紙(沖縄月桃紙)
外装壁(薩摩霧島灰)

  • アーバンネイチャーへのチャレンジ

『green sustainable base』の大きな特徴の一つとして、敷地内にビオトープを設置しました。建物の横には、明治時代に掘削された田柄用水路があります。現在は暗渠化されていますが、昭和40年頃まではホタルが飛んでいました。みどり豊かで美しい小川が流れていた武蔵野の復活への願いを込めて、このビオトープで生物多様性を育んでいます。

生物の住処になっている、建物前のビオトープ。
  • 継続的なコミュニティビルドへのチャレンジ

地域に開かれた拠点として、サスティナブルなコミュニティを創造するために、新しいアイデアを生み出すオープンなカフェスペースがあります。カフェスペースの名称は「Tajimaya 但馬屋」といい、この名称は東京都の佃島で400年受け継がれてきた漁師の屋号です。事業継続の誓いを込め、この屋号を受け継ぎました。
また、建設に関しては多摩地域の企業に依頼し、日本各地の自然素材と地域の技術が成す調和を図っています。

木のぬくもりが感じられるオープンなカフェスペース。
国産の一枚板から作られた、来客をもてなすテーブル。

【サスティナブルにこだわった設計と設備】

建物は、地産地消、災害対応、エコロジーを追求した木造建築です。脱炭素&エコロジーとして、脱化石燃料製品と太陽光発電システム、ペレットストーブの設置、断熱性能、ビオトープによる排水の生物浄化と生物多様性の推進、コンポストによるゴミの縮減など、環境に配慮した設備を整えています。
また、消防署に匹敵する、こだわりの耐震構造(KES構法)を取り入れました。合わせて、有事の際にもオフィスとして機能するように、都市インフラに依存しないライフラインを整備し(太陽光発電のためのソーラーパネルの設置、蓄電池と電気自動車給電設備、プロパンガス、雨水タンク)、AEDの設置と緊急物品の備蓄など、防災にも重きを置いています。
その他、脱プラスチック製品の使用、脱化学物質とシックハウス症候群対策、換気設備と吸収性壁によるウイルス対策等など、訪れる方々やスタッフのホスピタリティにも目を向けています。

建築時の様子。こだわりの耐震構造(KES構法)。
電気自動車と給電設備。太陽光発電により、サスティナブルなエネルギー供給が可能。

【オフィスとしての機能】

サスティナブルな事業を推進するため、オフィスの機能を3つに区分しました。時々の気分や仕事の内容に応じて、好きな空間で効率よく仕事を進められます。

1Fはオープンな交流スペースです。
人々が集い、新しいアイデアを生み出すためのCafeと打合せスペース。外のビオトープを眺めながらリラックスした空間で交流できます。

仕事の合間、コーヒーを淹れながら談笑中。

2Fは効率的に業務を進めるための事業スペースです。
フリーアドレスのワークスペースでは、その日の気分に合わせ、作業場所を選べます。
ライブラリーには国内外の生物、自然、公園緑地の専門書や報告書、その他、ビジネス書、雑誌などあらゆる貴重な文献が並んでいます。 ワークショップスペースでは、円滑に事業を進められるよう、日頃から職員が打ち合わせや研修などを行っています。

国内外の貴重な文献が揃う事業スペース。大きな窓のある開放的な空間で作業ができます。

3Fはスタッフの休憩スペースです。
キッチンスペースとダイニングテーブル、カウンターがあり、仕事を離れ、昼食を取るなど、スタッフが一息つけるサードプレイスとしての役割があります。

落ち着いた空間のレストスペース。昼食に料理をするスタッフも。

【詳細】 

■green sustainable base
https://www.npo-birth.org/green-sustainable-base/

■紹介動画

【協力】(50音順)
相羽建設株式会社/株式会社楓設計室/多摩防水技研株式会社/有限会社沖倉製材所/有限会社東京ペレット

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