「中間支援組織」としての役割を担うみなさんへ|発行物のご案内
自分たちの存在意義を考える。
NPO法(特定非営利活動促進法)が施行され、早25年が経ちました。
移り変わる社会問題に対し、それぞれのNPOがミッションを掲げ、
現在、日本国内にあるNPO法人は5万団体を超えているといわれています。
NPO草創期が過ぎ、市民活動が発展・成熟していくなかで、
市民団体やソーシャルビジネスを行う企業含め、
その専門性を深めていくと同時に、横のつながりを広げていくこと。
つまりは「中間支援組織」としての役割を担うことが必要とされています。
「中間支援組織」とは。
中間支援組織は、異なる組織や個人、または社会のさまざまな要素との連携やコーディネーションを行い、特定の目的やプロジェクトにおいて支援を提供する組織のことです。これらの組織は通常、情報やリソースを中継し、異なるステークホルダー間で円滑な協力を促進します。
NPO birthは、日本でも数少ない「みどりの中間支援組織」として、
公園をはじめとするグリーンインフラの価値・機能を最大限に活かす取り組みを幅広く実施。
その結果、コミュニティの総合的な魅力向上を目指す「みどりのエリアマネジメント」に取り組んでいます。
「みどりの中間支援組織」の先陣であり続けたいとの思いで、
2001年に先駆的な事例調査のため、サンフランシスコ市に赴き、
“環境保全”と“中間支援”のコンサルティングノウハウを学んできました。
同年、現地でヒアリングと作業の体験、シンポジウムを開催し、持ち帰った知識を成果物として、
報告書『サンフランシスコ市の環境保全と中間支援NPOの取り組み―パートナーシップによる持続可能な地域社会を目指して―』を発行しました。
私たちが創立25年を迎え、今日に至るには、
この訪問で得た学びがとても大きかったと感じています。
数年前に改定版をつくり、各所で紹介したところ、
「中間支援組織の意義について、あらためて理解できた」
「いまの日本の状況にフィットしていて、とても参考になる」
など、たいへん好評をいただいています。
訪問から20年以上経った現在、改めて大切にしていきたいと思う一冊です。
『サンフランシスコ市の環境保全と中間支援NPOの取り組み―パートナーシップによる持続可能な地域社会を目指して―』の問い合わせ・購入を検討する方はこちら
社会が変わり、新たな課題が生まれても、
私たちのミッションには変わらない大切なものがあります。
本報告書を読むことで、「みどりのエリアマネジメント」としての学びだけでなく、
みなさんの組織はなんのために、なにを目指そうとしているのか。
価値観を改めて見つめ、発展し続けていくためのヒントになれば、と思っています。
\こんな方にお勧め/
・ソーシャルデザインに携わる方。
・NPO、コミュニティなどに興味がある方。
・中間支援組織としての役割を担う方。
『サンフランシスコ市の環境保全と中間支援NPOの取り組み―パートナーシップによる持続可能な地域社会を目指して―』の内容。
報告書の内容として、事例紹介として7か所の団体を訪問した記録と、
「~パートナーシップによる持続可能な地域づくり~日本における都市の緑地保全」と題した、
日米交流フォーラムの開催報告を記載しています。
●事例紹介
年間のうち半年は雨が降らず、海からの潮風が吹きつける、樹木にとって決して好ましい育成環境ではないサンフランシスコ。市内の主要な緑地は、「公園」「街路樹」「コミュニティガーデン」などです。
これらの緑を維持し続けるには、市民の力がとても大きく、その管理運営の中心を担っているのがNPOです。
7団体に訪問し、それぞれの事業内容、プロジェクト、ネットワーク、組織運営、資金調達、コミュニティ形成、課題など、情報を細かく載せています。
●総合考察
訪問先の環境保全NPO、ヒアリング内容を項目ごとにまとめています。
地域社会づくりの視点、アメリカならではのビジネス感覚、そして、市民活動を行ううえで必要不可欠なパートナーシップを支える合意形成など、コンサルディング、コーディネート、マネジメントのノウハウを掲載しています。
●資料
日米交流フォーラム『~パートナーシップによる持続可能な地域づくり~日本における都市の緑地保全』の報告と、視察後の調査メンバーの対談を載せています。
インターナショナルな緑のつながりを感じ、現地で受けた刺激をそのままの言葉を紹介しています。
『サンフランシスコ市の環境保全と中間支援NPOの取り組み―パートナーシップによる持続可能な地域社会を目指して―』の問い合わせ・購入を検討する方はこちら
NPO birthの想い。
私たちNPO birthは、学び続け、未来を描き、時代を切り開く存在であり続けたいと強く想っています。
その考えは、発足当時から現在まで変わっていません。
サンフランシスコ市で私たちの得たたくさんの知識は、
日本の「中間支援組織」の財産と捉えています。
訪問から20年以上経った今だからこそ、みどりやまちづくりに関わる人たちに読んでいただきたい。
私たちの想いを共感し、切磋琢磨しあう仲間となっていただけると幸いです。
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