狭山丘陵における広域連携プロジェクト
○ 日時:2011年度~
○ 場所:都立狭山公園、野山北・六道山公園など狭山丘陵の都立公園グループ
○ 参加者:狭山丘陵に関係する自治体、施設、市民団体、教育機関
広域の自然を、地域連携で守りたい
狭山丘陵は、東京都と埼玉県の6市町にまたがる約3500haの大きな丘陵地です。
NPO birthは東京都側の丘陵地に位置する都立公園の指定管理者として、
平成18(2006)年度より管理運営に携わってきました。
地域に愛される公園づくり
東京都が策定したパークマネジメントプラン、その目標のひとつが都県境を越えた丘陵地の保全や活用。これを受け、平成23(2011)年度より「広域連携プロジェクト」を公園管理の土台に据え、事業を展開しています。 これまで、行政区をまたぐということからも、狭山丘陵一体としての連携や事業、情報共有も積極的に行われてきませんでした。そこで、まずコーディネーターが関係者間の顔が見える関係づくり、それぞれが抱える課題の整理等を推進。そして平成25(2013)年以降、下記のような様々な取り組みを手がけてきています。
平成25(2013)年3月
「狭山丘陵広域連絡会」設立。その目的は「都県境を越えた主体間の情報共有や連携を深め、狭山丘陵全体の保全活用を一体的に進めること」で、年に1~2回程度開催。狭山丘陵をめぐる様々な情報や課題が共有され、建設的な意見交換の場となっています。
同年9月
シンポジウム「未来の里山 保全と活用のヒント」開催。都県境を越えた7施設・団体と共催。関係者が一堂に会し、これまでの狭山丘陵の保全活用をふりかえり、新たな里山のあり方を見出すことができました。
同年10月~11月
「狭山丘陵フェア」開催。約30団体と連携し、共催イベントや広報活動を通して、狭山丘陵の魅力を大々的に発信する地域一体型イベントを企画実施しました。このイベントは現在でも「SAYAMA HILLS DAY」として継続しており、地域のお祭りとして発展しています。
協議会の運営、イベントの企画実施など、つなぎ役となるコーディネーターが柔軟に活動することで、関係各団体の強みを活かすことができました。自治体の枠をこえた連携が生まれ、狭山丘陵という広大な自然環境について話し合う場も継続しています。協働コーディネートチームが土台を整え、現在ではその連携を基に自然環境マネジメントチームがより具体的な保全計画を立て、パークレンジャーがインタープリテーションに活かす等、3チーム連携も様々な成果につながっています。
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