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【研究報告】千葉県の最重要保護生物ナベブタムシを県内で発見!
2022.9.5ニュース
メディア
テレビ東京系列で放送されている「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の企画で、千葉県内を流れる河川で生物調査をしていた、自然環境保全マネジメント部部長の久保田が、川の底を網ですくい取って調べたところ、千葉県の最重要保護生物 (A)にランクされているナベブタムシを発見しました。
ナベブタムシは体長 8.5-10.0 mmの水生昆虫で、水のきれいな川や水路に生息していることが知られています。本州、四国、九州に分布していますが、千葉県でのこれまでの採集記録は4か所のみでした。今回の発見により、5か所目の生息地が確認されたことになります。
今回ナベブタムシを発見した久保田は、
「ナベブタムシを保全するためには、詳しい調査を行って生息地の全容を明らかにするとともに、生息域の安易な河川改修を避けるなどの保全措置が必要です」
と訴えています。
本研究は、千葉生物学会の千葉生物誌第 72巻 1号に掲載されました。
テレビ撮影のなかで、このような貴重な情報が得られることが時々あります。地域の自然を保全するため、また地域の博物学のために、私たちは今回のように論文や短報などでしっかりと記録を残していきます。
■短報掲載情報
久保田 潤一・内田 大貴・金本 敦志. 千葉県鴨川市小櫃川水系におけるナベブタムシの採集記録. 千葉生物誌第 72(1): 14-16, 2022
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