小学校ビオトープでかいぼりを行いました!
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NPO birthでは小学校のビオトープを活用した取り組みに協力しています。今回は練馬区の豊玉第二小学校で行ったビオトープの取組みをご紹介します。
- かいぼりとは
かいぼりとは、日本の伝統的な溜め池の管理方法のことです。稲作を終えた秋季から冬季にかけて、池の水を抜いて様々な作業を行います。農業で使う大切な水を維持することが、一番の目的です。
しかし最近、都市部、公園、神社、お寺などの池では、かいぼりを実施する目的が変わってきています。生態系や景観の回復のための切り札として行われるようになりました。
【第1弾】ビオトープの授業を開催
小学校6年生の子ども達と保護者の方々に向けて、小学校ビオトープの役割やそこに生息している生きものを紹介しました。授業の中でタヌキの写真を見せると「見たことある!」という子ども達が多く、緑が比較的残っている練馬区では子ども達も生きものと出会う機会が多いのだなと感じました。
ビオトープの生物調査の結果を伝えると、「カゲロウがいるのかー、外来植物が入っていると大変だ」などなど、これまで注目していなかったビオトープに関心を持ってくれているようでした。
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授業の様子
【第2弾】かいぼりの実施
開校80周年記念事業の一環でビオトープのかいぼりを行いました。子ども達は都合が悪く少数参加でしたが、小学校のおやじの会の皆さんが泥だらけになりながら作業をしてくれました!
今回のかいぼりの目的は水質改善と水面を覆っている植物を間引くことです。20年間一度も水を抜いていないということで多くのヘドロが溜まっていました。
生きものレスキューでは、ドジョウやメダカ、ギンヤンマやイトトンボのヤゴなどが捕獲され実物にみなさん大興奮でした。
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生きものレスキューの様子
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ビオトープにいた生きもの
このビオトープには、癒しの空間になるようにと「ハートトープ」という素敵な名前が付けられました。これからこのハートトープで生きものとの出会い、管理作業を通した人とのつながりが育まれるとうれしいです。
NPO birth 自然環境マネジメント部 舟木匡志
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