玉川上水緑道で、市民と協働でのナラ枯れ対策を実施しました!
2021.5.6
活動レポート
ついこの間まで元気だったコナラなどの樹木が、突然立ち枯れする「ナラ枯れ」が、東京ではあちこちで発生しています。これは「ナラ枯れ病」という樹木の病気で、最近関東地方で急速にまん延しています。 「カシノナガキクイムシ」という小さな虫が、産卵のために木の幹に穴をあけてもぐり込む時に、虫に付いていた「ナラ菌」に木が感染することによって広まり、あっという間に木が枯れてしまいます。
玉川上水緑道は、杉並区の浅間橋から福生市の平和橋までの約24kmが公園として開園されていますが、最近、小平市の特にコナラやクヌギの多い鷹の台駅周辺でナラ枯れの被害が集中して出ていました。今回は、玉川上水を大切に考えている市民より「ナラ枯れ病の対策で何か市民ができることはないか」と申し出があり、その声に応える形で活動が実現しました。
対策として、これ以上の感染拡大を防ぐため、初夏から夏にかけて木の中から出てくる「カシノナガキクイムシ」を捕獲する粘着シートを樹木に巻きつけます。今回は、有志で集まった16名の市民とともに、約800mにわたって20本の木に粘着シートを巻きつけました。
参加者からは「これで玉川上水の樹木をまもることができてうれしい」「やりがいがあった。このような形で実現できてなにより!」という言葉をいただきました。
秋頃にまた、シートをはがす作業を協働で行い、成果の確認をする予定です。
パークコーディネーター 成瀬 翼
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特集:ナラ枯れ被害が拡大しています!ナラ枯れとは?その原因は?対策はあるのか?(2020.9.5掲載)
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